السلام عليكم
こんにちは
やたら猫がいるように見えますが、そこかしこに常時いてくれるわけではありません。猫の法則というのがあって、いて欲しい時にいなくて、いなくてもいい時に必ずいます。
猫が多いのは朝方と、午後の昼下がり。どちらも人通りが少なくなる時間帯です。
朝は見回りに出かける猫。
昼下がりは井戸端会議をする猫。
イスラーム諸国では、写真を撮るにも気を使います。でも猫は、いくら猫を撮っても猫から苦情は出ない。でも寄りすぎると猫は逃げてしまうので、70mmのレンズがちょうど良い。100mm前後の中望遠域のレンズだとアップで撮っても猫は逃げず、自分が撮る写真のスタイルでは70-200mmのズームレンズがちょうど良い感じです。周りの風景も入れた広角域で撮るなら35mm前後くらい。でも、それ以上の超広角だと猫がどこにいるかわからないくらい広い範囲が写る写真になるし、イエメン人は写真が好きだから、猫を撮ったのに背景の人全員がまじまじとカメラ目線で見つめてきているという妙な写真になります。それはそれで面白いけれど。
サナアでも旧市街は特に猫が多いです。猫は狭い所にはまるのが好きなので、狭い路地が多くて隠れ場所に事欠かない旧市街は居心地がいいと思われます。
イエメンは、職種によりますが、昼休みを4時間ぐらいとる人たちが多いです。砂漠の国で昼下がりに外で肉体労働というのは命に関わるので休まないといけないという古来からの事情ですが、現代でもその生活リズムが定着したままなので、数時間にわたる昼休みという現象がイエメン独特の社交や嗜好品に関わっています。
もちろん、西欧スタイルの職種は普通に朝から夕方まで働く人もいるし、昼も夜もなく働き続ける人もいます。
とりあえず昼下がりは人が少ないので、猫が増えます。夕方からは子供たちが路地で遊び始めるので猫は陰をひそめます。ぎゃーぎゃー騒ぐ子が集中するポイントや、ちょっと大人びた子が多い場所、というようにポイントがあるので、猫たちは各自傾向と対策を立てて出没します。子供が遊ばない静かな路地裏では夕方でもたくさん猫がいます。
歴史の変わり目でも猫は猫
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-Ryo Nagai-
△ブログ: http://ryo-nagai.blogspot.com/
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