福島県相馬市
عيد مبارك
こんにちは
イスラーム教徒の皆様、今年のラマダーンは充実したものだったでしょうか?その後のイードも満喫できていましたら嬉しく思います。
(^o^)الف السلام عليكم
そもそも福島には仕事で来ているのでイエメンには当面行けませんが、まだまだイエメンは気軽に行ける感じではないようです。ですが、「イエメンにいた」と人に言うたびに返って来る反応とは、イエメンの実情は、違うなと思います。
イエメンを含む中東が抱える根本的な問題とは、雨が少ないことです。治安ではありません。イエメンでは10〜20年以内に水が枯渇し、数百万人という単位で"水"難民が出るであろうと予測されています。逆に、砂漠だろうがどこだろうが定期的に雨が降る所なら植物は生えます。
砂漠の村に水通すという緊急的なニーズを満たすプロジェクトから、学校建設という効果が20年後30年後に現れてくるという長期的なプロジェクトまで、残して来たプロジェクトの地域の写真を、家のパソコンで見ると、まだまだイエメンの存在は未完了のものとして自分の中にあるのだなと、心がチクチクします。
まあいい、イエメンとはそれだけ縁が深いということだから、今後とも細く長くお付き合いしていけばいいと思っています。
イエメン
タイズ市
それで目下のところ住んでいる福島ですが、先週は相馬市と南相馬市に行ってきました。一番上の写真。
8月、「あまり危ない所には行かないようにね」と言われました。
なるほど、福島はそう見えているのか。これが風評被害なのだなと。本当は、福島はけっこう大丈夫です。
気にせず福島に遊びに行こう、福島に食べに行こう、福島のものを買おう。ためらいが復興を遅らせています。
もちろん、放射能は絶対に甘く見てはならず、きちんと配慮しなければなりません。実際の所ひどい所や事はいっぱいあります。しかし、自分自身の手で綿密に放射線量を測ると他県とほとんど変わらない数値の場所が多いというのもまた事実です。それよりも、タバコの副流煙や排気ガスや食品添加物や、ストレスや、そういったものの方がはるかに危険です。もちろん原発の至近距離は次元が違う状況なのでそれは別。
ぜんぜん気にしない図太い人が案外と長生きするものです。図太い人の側にいたいなーとは思うのですが、さすがに出張の関係で沿岸部に行くとなると、車を運転していると、ふいに街が完全に消滅している所が現れたりして、言葉を失います。何がどうなっているかではなくて、無いです。
イエメン
マナーハ
元々何も無いのと、元々有ったものを失うのとでは、どちらがしんどいのかな。イエメンでは、特に西部や東部の砂漠では、何も無いし、おそらくはこれから先も何もありません。あえて"有る"と言うなら、希望や家族や笑顔はあるけども、それと同時に貧困、戦争、疫病もあります。でも、元々有ったはずの色々なものがなくなったのは、、、いや、ダメだな。何か論じていいのは被災した人ご本人だけかな。
福島県
飯舘村
運転中、野生のサルがいっぱい飛び出して来て 、驚いて路肩に停めたらダムがありました。サルはアッと言う間にいなくなりました。
福島県
いわき市
ドライブインがあるのでトイレを借りに寄ります。「おばけ観覧車」と勝手に呼んでいます。
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-Ryo Nagai-
△ブログ: http://ryo-nagai.blogspot.com/
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