こんにちは
写真仲間と、ラマダーン中の早朝の風景を撮りに行きました。仲間と言うにはちょっと上の大先輩なのですが、ラマダーン中の早朝は「ほんとうに誰もおらんよ」と誘ってもらいました。
早朝......(ToT)
ネコがたくさんいました。
自分のエリアを点検にまわるネコ。
座って、人生について考えるネコ。
人やネコを観察するネコ。
ガン飛ばし合うネコ。
朝のチェックを終えたらしいあるネコは、写真を撮ったらなぜか後ろを着いて来て、1時間弱、一緒に散歩して回りました。今思うと、チェックの対象に入っていたようです。
ラマダーンは日の出から日没まで飲食を断ち、夜は食べます。
なぜ断食するのか、色々説があるようです。
日本でも3日とか1週間とか期間を区切ってのプチ断食はデトックス効果があり、健康維持やダイエットに良いと知られていますが、それを戒律に組み込んだという説。「健康に良いから断食しましょう」と言われてもなかなかできせんが、宗教上の戒律でやると決められたらやるだろうから戒律に入れた昔の人の知恵、ということです。
または、日中暑いのに何も食べないと、貧しい人の気持ちがわかるから、人の痛みや相手の立場を思いやれる人になるという説。
断食は色々な宗教にあるし、最近の健康法にも取り入れられているので、良いのだろうと思います。
イスラーム的には、聖クルアーンが神から啓示されたのがラマダーン月であるため、それにちなんでこの月は断食することにして、敬虔な気持ちで過ごしましょうということだそうです。
日本人で「俺は宗教は無いぜ」と言う人も、お盆で墓参りをする時ばかりは敬虔な気持ちで手を合わせるであろうと思いますが、気持ち的にはそれの1ヶ月拡大バージョンのような感じです。普段、礼拝をさぼりがちな人もラマダーン中は比較的ちゃんと祈るのだとか。
実際の生活レベルでは、夜中を通して飲み食いし、日の出前にもう一度たらふく食べて、昼くらいまで寝て、昼から日没までなんとかやり過ごして、日没からまた飲み食いして朝までドンチャン、という感じになっています。断食中なのに、ラマダーン中の穀物の消費量は平常時の2〜3倍になります。
ダメダメに見えますが、レストランは午前3時とか4時前後までやってるし、ということは徹夜で従業員は働いています。道路清掃の人も午前2時くらいでも平気で道ばたをほうきで掃いてます。貧困層に対する炊き出しや施しも活発に行われます。おもちゃを抱えた家族連れがニコニコしながら歩き回る姿もよく見かけます。
違う常識で回る世間もあるのだとほんと思います。
早朝はみんな寝ていていつもと様子が違うのでそれを撮りに行くというお散歩写真でした。
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-Ryo Nagai-
△ブログ: http://ryo-nagai.blogspot.com/
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