السلام عليكم
こんにちは
NHK「世界遺産」で、イエメンのソコトラ島が特集されるみたいです。
2月 5日(土) NHK総合 午前9時25分〜
http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/invitation/
実は去年、取材班が2週間ほどイエメンにいらしていたようです。
この間も「世界不思議発見」でソコトラが特集されましたが、生物多様性条約とかレアアースのことであるとか希少な物にスポットライトがあたっている昨今なので、関心は高いかもしれません。
ソコトラ
1月は事務所の引っ越しがありました。
つまり、在イエメン日本大使館はお引っ越しです。以前来られた方で今後また来られる予定の方は、2010年までとは場所が変わっていますのでお気をつけ下さい。
そのイエメンですが、チュニジアとエジプトのことがあるので心配されていますが、大丈夫です。
ブログなので細かい所は省きますが、色々な事情から、イエメンで暴動→政権交代へというのは確率としては高くはないと思っています。しかし、もしも、「次はイエメンに違いない」「イエメンはいつ始まるのだ」「イエメンは危険なニュースがあるに違いない」というある種の過剰な反応や煽り立てる何かが大きく多くなれば、ひょっとしたらひょっとするかも、という幾ばくかの可能性だけは一応持っておくべきというところです。
実際のところは、至って平穏な日常が続いています。
エジプトとイエメンの両方に住んだ自分としては、イエメン人の国民性として、何日間も休みなく破壊し続けるというような感じにはなりにくいと考えています。
デモというものは皆大声を出すものなので、もしも近くでデモがあったとしても、すぐにその場を離れるという当たり前の行動が取りやすいので対策はシンプルです。
心構えとして、油断するなというのは当然のこととして十分に気を付けた上で無理はしませんが、今普段生活している分に特に何かがどうというのはありませんのでどうかご心配なきよう。
それよりもエジプト、カイロの暴動のことは残念。自分がエジプトのカイロに留学生として住んだのは2001年10月から約1年。エジプト人の暴動というのはその惨劇の後を見たことが1度あります。2002年イスラエルがパレスチナに攻撃を加えたことに抗議するデモが暴動に発展したものです。確かアメリカ大使館が近くにあることからカイロ大学付近を中心として起こったようですが、一般市民の普通の店や建物が無差別に破壊されて商品は盗まれ、何ともやりきれない気持ちになったのを覚えています。あれじゃただの暴力です。
今テレビで見えるだけでも、
そこから眺めるナイル川の夜景が好きだった橋
友達にEメールを送るために使ったインターネットカフェの入居するビル
「宿題また出るのかな」と思いながら歩いた学校への道
自分には場違いだなと思いながら入ったホテルの喫茶店
友達や自分が住んでいた街の建物
それらが壊され煙が出ています。
騒ぐのはいい。でもなぜ破壊する。
大統領打倒を目指すのは結構。でもなぜ略奪をする。
力によってしか変えられないことはあるかもしれないけれど、略奪って一体何だ。
激しくはあるが正当であろうメッセージとただの暴力とが、混ざっています。どうなっていくのかな。
エジプト
2006年
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-Ryo Nagai-
△ブログ: http://ryo-nagai.blogspot.com/
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