(下:スーク シメーラ、あるレストランの店先にて)
السلام عليكم
こんにちは
涼のブログ「ギャラリーオーブ」はイエメン紹介ブログではなくて、フォトグラファー永井涼としてのWebギャラリーなので、紹介らしい紹介はしていませんでした。が、紹介シリーズ少しだけ。写真があまり説明的でないのは撮影者の好みです。
サハーワク(トマトディップ):上の写真
~イエメンの食堂で必ずといっていいほど出てくる定番です。トマトをベースにしたソースのようなもので、パンにつけて食べます。お好みで、スープやご飯にぶっかけて食べてもOKの、万能ディップです。これが旨いレストランは、他の全てのメニューも旨いと思って良いです。
~作り方:トマトをベースに、香草、青唐辛子を少々。イエメン人は肉をミンチにする機械にかけてペースト状にして小鉢に入れて食卓に乗せますが、フードプロセッサーでガーッとやってもほぼ同じになります。材料は全て生で、配分は完全に自由です。
物足りない人は塩を混ぜます。
まろやかさが欲しい場合はヨーグルトを少し入れてミンチ機械にかけます。
コクが欲しい場合はチーズを少し入れてミンチ機械にかけます。
完璧にイエメン的にしたい場合は、タイズ産のチーズならバッチリです。
パンチが欲しい場合は、生タマネギや生ニンニクを入れてミンチ機械にかけます。
昼のご飯時に人が集まって大騒ぎしている付近には、必ずサハーワク屋がいます。周辺の食堂の店員が自分の店用に買いにくることもあれば、住民が持ち帰り用に買いに来ることもあります。持ち帰りの際は、10リヤルとか100リヤルとか出すと、その分だけ作ってビニール袋に入れてくれます。
肝心のパンは、色々ありますが、一番デカイのは「ムラウワハ」。
超高温の窯の内側にはり付けて焼くのですが、インドのナンに似ています。
ナンの方がもっちりとしています。
ムラウワハの方が大きいです。
何人かで食堂に行って「ムラウワハ」と頼むと、3人で頼めば3人分のサイズ、5人で頼めば5人分のサイズできます。多くの場合、数ではなく、サイズ。パリパリとした食感が旨い。
ムラウワハをサーブできる食堂はちょっと格上になります。
レストランはアラビア語で「マタアム」
ムラウワハを出せるレストランはアラビア語で「マタアム ワ マフバーザ」
「マフバーザ」は「パン屋(パンを焼ける場所)」というような意味合いがあります。
サハーワクもムラウワハも日本のカレー屋さんで出てくれば大ヒットだと思うほど旨いのですが。
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-Ryo Nagai-
△ブログ: http://ryo-nagai.blogspot.com/
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