イッブ
السلام عليكم
こんにちは
ダマールとイッブに行ってきました。首都のサナアから南へ向かうと、ダマール州→イッブ州→タイズ州→アデン州→インド洋と並んでいます。
ダマール州からイッブ州に入ってヤリームという街を抜けてイッブ市に至る約30kmは、自分が思うに「イエメンらしい」という意味では屈指の壮観な渓谷(?)が見られます。マナーハの壮大な段々畑と合わせておすすめ。
山にある横スジは段々畑、へばりつくように家が見えます。それに紛れて地層の横スジも見られ、さらに砂漠のアラビア半島なのに緑もあるという、「早く社会科の資料集に載せてみては」というほど珍しい景色だと思います。
あちこちにベンチ付きの展望台があるので、降りられれば降りた方が、ゆっくり楽しめそうです。
イッブは普通に街。
これでも一応業務出張(^^;)。前任者の時に立ち上がったプロジェクトで、今学校を建設中です。一番上の赤ちゃんは何年後かにその学校に通います。写真家の自分にとって、訪問先で撮るのは、「この子達のため」と思えるようになるための大切な瞬間です。
愛想いい訳ではなく傍から見たら変なヤツに違いないのですが、そこに住む人に役立つかどうかにピントを合わせたいと思うので、情緒的な部分も仕事の質に大きく関係すると考えて大切にしています。
もちろん本業に支障がないようにと車の中からとか歩きながらとかサッと撮るので、おかげで速写技術はだいぶ上がったと思います。
構え始めてから撮り終えるまで3秒以内じゃないとシャッターチャンスを逃すし、レンズを向け続けていると、特に自分は男なので、イスラームの国だと角が立つ可能性があります。
撮り終えたことに後から気付くので、スナップショット主体のフォトグラファーは集合写真は苦手です。
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-Ryo Nagai-
△ブログ: http://ryo-nagai.blogspot.com/
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